少林寺への道 前編  

   




S.H.A.O.L.I.N 少林寺!

ってことで来た来た。来ましたよ。少林寺ブームがね。

ワールドカップ → サッカー → 少林サッカー → ベッカム → 少林寺

って感じで多少寄り道はしましたが、今まさに少林寺ブーム!(少林寺内で)

でもね、少林サッカーでは真実の少林寺を伝えきってないと思うわけですよ

少林寺評論家のじゃまおくんとしては(注:少林サッカーはまだ観てません)。



じゃまおくんぐらいの世代。つまりガラスのジェネレーションと呼ばれる世代

になりますとですね、幼少の頃に第一次少林寺ブームってのを体験している

わけですよ。あれはまさに空前絶後の少林寺ブーム。原宿じゃあ若者は全員

三節棍持ってクリリンみたいな髪型してたっけな。(一部脚色あり)



でね、第一次少林寺ブームってのはどんなのかと言いますと、少林寺に関する

映画が雨後の竹の子のようにワンサカ作られた時期があったんですね。

これは、いわゆる香港カンフーの正統な流れである

ブルース・リー → ジャッキー・チェン → サモ・ハン・キンポー(デブゴン)

→ ユン・ピョウ(チャンピオン鷹)
 とは一線を画する流れでして、もちろん

中国ゾンビことキョンシーブームとも全く関係がありません。ああ、霊幻導師2

が鬼のようなつまらなさでキョンシーがトラウマになったのを今思い出しました。



話が逸れましたが、その少林寺ブームの中、いわゆる少林寺三部作と呼ばれる

3つの代表的映画が生まれたのです。その少林寺三部作とは、


 1.少林寺(リー・リン・チェイ主演)

 2.少林寺三十六房

 3.少林寺への道


だと言われています。今回ご紹介するのは、この三部作の中でも圧倒的に

マイナーな「少林寺への道」でございます。うん、マニアにはたまらんですな。



で、この「少林寺の道」、邦題こそなんだかすごく普通ですが香港製映画の宿命

ってやつですかね、中国語の原題と米国向けの英語タイトルってやつが存在します。

原題は「少林寺十八銅人」、英題が「The 18 BronzeMen」ってことで、ズバリこの

映画の最大のキーワードはこの「十八銅人」なワケなんですね。

    18銅人がキーワード



この手の映画でストーリーはあんまり意味がないんですが、一応紹介すると、

由緒ある皇帝の家系、関将軍一家は刺客「黒い鷹」率いる軍団に皆殺しにされ

ます。その中、命からがら抜け出したまだ赤ん坊の主人公で一族の正統後継者

「小竜」は自分の身分を知らないまま身を引き取られ、その後少林寺に修行に

出されたのです。

時を同じくして、「鉄君」という少年も少林寺に入門してきました。彼こそは関将軍

一家に代々使える万盛将軍の息子。子供ながらに「黒い鷹」に殺された父の無念

をはらし、親子二代に渡り「小竜」を陰ながら守護する事を宿命に背負っていたの

でした。ま、一言で言うと香港映画お約束の「敵討ちモノ」ですね。



そんなわけで、主人公の小竜は自分を単なる一般ピープルだと思っているわけ

ですが、周りの人間は少林寺に修行に出て、いずれ「黒い鷹」へ復讐を果たさなけ

ればいけない彼の宿命を知っていますので、まだ1歳の頃からガンガンスパルタ

教育を施します




飲まされるミルクの中には薬を混ぜられています。これによって体が強くなるわけ

です。薬と言ってももちろん中国製の痩せる健康食品に入っていたアレではあり

ません。


さらに焼いた砂鉄の上に座らされ、焼いた鉄粉を体にこすりつけて皮膚を鍛える

特訓。科学的根拠についてはかなり不明です。


さらにさらに、樽の上に寝かされでかい重しを乗せて腹筋を鍛えたり、薬草の上に

寝かされて竹の棒でバシバシ腹を叩き付ける特訓やら、おおよそ児童虐待まがい

の特訓のオンパレード。

そんなこんなで少年へと育った小竜は少林寺へ入門するのでした。

   児童虐待スレスレの特訓




同時期に、「鉄君」も重い十字架を背負って少林寺に入門するわけですが、そこで

少林寺の高僧に意思確認されます。


高僧 「お前は殺された父親の復讐のために入門してきた。それを忘れるな!」

鉄君 「はい師匠!」


んーと、少林寺的には「復讐」って言う動機での修行もアリなんですかね?

かなり太っ腹です少林寺!



そんなこんなで、ともに友情を育みながら少林寺で修行する小竜と鉄君。

しかし、鉄君、やはり小竜とはモチベーションが段違い!見る見る小竜に差を

付け師範代クラスのエリート修行僧にまで一気に駆け上がります。

一方の小竜は才能がイマイチのようで、修行中も失敗ばかり。しかし鉄君との

才能の差を埋めようと夜中のカゲ練などで必死に鉄君について行きます。

  
たくましい鉄君(左)と頼りない小竜(右) なぜかロン毛もオッケーな少林寺



そして、一人前に成長した二人はついに下山を決意。下山するためにはあの伝説の

少林寺36房の試練を乗り越え、謎の十八銅人達を倒さねばならないのです。


さすが伝説の36房。やっぱりハンパじゃありませんでした。

まずいきなり、仕掛け部屋からスタート。壁の穴からビュンビュン飛んでくる

とか鉄球とか刀剣
とかをかわさなければいけません。一瞬、トゥームレイダーかと

思ったんですが
違いました。

つーか、見てる方も思わず「殺す気か!」とダチョウ倶楽部風に突っ込みたくなり

ます。

 本気で殺しに来てます



そこをやっとこさっとこ、抜けるとこれまた悲惨なことになってまして、両サイドから

迫ってくる針山の壁を
くぐり抜けなきゃいけません。

かなりのサディストです少林寺。死ぬぞ、ホントに死ぬぞ!

 なぜか逆立ちしてクリアーする鉄君




そこをくぐり抜けますと、いよいよメインイベントです。十八銅人のルームに突入。

てかこの時点で何が36房なのかはかなりウヤムヤになっています。

狭い通路をくぐり抜けようとするといきなり天井から、銅・・つーか全身金色の

ジャイアントロボみたいのが降ってきました。これが十八銅人です。

どう考えても中に人が入ってるんですが。それよりも注目すべきは

ずーっとこの格好で天井裏で待っていたと思うと、銅人達も結構大変です。

 銅人(金色)が降ってきた!



で、この銅人達、動きは鈍いんですが、金色のヨロイみたいのを身にまとっている

せいで、いくら殴ってもカキーンとか音がして、ちっとも効きません。無茶苦茶です。

それでも頑張って蹴ったり殴ったりしていると、急に動きがピタッと止まります。

動きが止まる条件はよく分からないんですが、たぶん疲れたんでしょう

 中に人が入ってるのが丸分かり



このジャイアントロボ部屋の先には、意味深げに銅人の像が立っていました。

これもなぜか金色です。

で、不用意に近づくと腹の部分からいきなり武器が飛び出してきます。

何なんでしょうかこのトリック屋敷っぷりは!

 
不用意に近づくと・・・(マウスをポイント)


そして、そこを乗り越えるとさらにヤヴァイ感じの銅人(金色)が現れるのです!

どうなる、小竜・鉄君!


後編に続く。

 いったい何が起こったというのか!



(2002/7/21)  BLACK徒然草へ

                              
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